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キーンが届けた週末自宅フェス「KEENFEST TOKYO MARCH 2020」
FEATURE

キーンが届けた週末自宅フェス「KEENFEST TOKYO MARCH 2020」

靴を通して人々の生活を豊かにしようと、製品開発に力を注ぐのはもちろん、社会貢献活動も積極的に行う〈キーン(KEEN)〉が、3月28日(土)に、「KEENFEST TOKYO MARCH 2020 」(以下KEENFEST)と題した配信型フェスを開催。YOUR SONG IS GOOD、東田トモヒロ、DENIMS、Ryu Matsuyamaといったミュージシャンたちによるライブに加え、ゲストを迎えて繰り広げられたトークなど、盛りだくさんのコンテンツが用意された当日。元々は集客型の催しを予定していましたが、新型コロナウイルス拡大の影響を受け、自宅から安全に楽しんでもらうエンターテインメントとしてライブストリーミング配信に。早速その様子をダイジェストでお届けします。

14時半に開始した配信では、まずはじめにナビゲーターのジョージ・カックルさん、そして「キーン・ジャパン」のジェネラル・マネージャーを務める竹田尚志さんが画面に登場。開催の宣言と共に、間髪入れず最初のライブがスタートしました。

YOUR SONG IS GOOD
のライブでイベントスタート!

ライブのトップバッターはYOUR SONG IS GOOD。アロハシャツでおなじみの彼らはこの日も陽気な衣装を身にまとい、背景の海の景色とも相性は抜群。南国ムード満点の「Palm Tree」から演奏をスタートし、ゆっくりと着実に心地よい雰囲気をつくりあげていきました。

その後はダンサブルなセットリストが用意され、徐々にボルテージを上げていきます。バンドの醍醐味である息の合った演奏はもちろんのこと、体を揺らしながら楽しそうに楽器を鳴らすメンバーたちの姿に元気をもらったような気がしました。

配信と同時進行していたオープンチャットでは「気持ちいい!」「人力ダンスミュージックの最高到達点!」といったコメントが押し寄せ、多くの人が配信を見ながら楽しんでいた様子。全4曲を演奏しきったYOUR SONG IS GOOD。場の空気をしっかりと暖めてくれるステージでした。

KEENカルチャーを届ける「KEENFEST」

KEENのブランドを冠した「KENFEST」は、2012年にアメリカのソルトレイクシティで行われた『アウトドア・リテイラー・ショー』という展示会で大々的に開催。それまでもテールゲート・パーティみたいな感じで、来場者を楽しませるためにフードやドリンク、音楽を無料で用意したカタチで開催していたんだとか。

この“分かち合い”のマインドを持って行われるイベントが日本にやってきたのは3年前のこと。国内のKEEN展示会場でスピンオフとして開催してきました。昨年はついに、東京の代々木公園で例年行われている「Spring Love 春風 2019」内で集客型の「KEENFEST」を初開催し、ステージでアーティストライブも行いました。今年も代々木公園での開催を予定していたそうですが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、自宅で家族と安全に楽しめるコンテンツになりました。

2020年3月19日、KEENは“Together We Can Help(あなたと一緒だから、できること)”をテーマに、世界で10万足(10億円相当)のKEENシューズの無償提供を行いました。医療従事者や、ライフラインを確保すべく勤務を続けている人々といった、新型コロナウイルスの難局に最前線で立ち向かっている人々へ向けた活動です。この動きは、〈キーン〉の社会貢献に対する姿勢から自然と出てきた流れと言えます。〈キーン〉が2003年創業の翌年に発生したスマトラ沖地震の際に、当時のマーケティング予算のすべてである100万ドル(約1億円)を支援に充当したこと(関連記事)は有名な話。この社会貢献のDNAは脈々と受け継がれて、世界各地での自然災害支援などを積極的に展開している〈キーン〉にとって自然な流れだったといえるでしょう。

「今いちばん必要なのは靴じゃないかもしれないけれど、靴は人々が外に出て活動するのに欠かせない。マスクも足りなければ、人工呼吸器も不足しているけど、靴屋に何ができるかといえば、コロナウイルスと戦っている人たちに靴をプレゼントすることじゃないかと思いました」と、竹田さんはキーンがこの活動を行った理由を教えくれました。

そして、“Together We Can Help(あなたと一緒だから、できること)”をテーマとして実施された2020年の「KEENFEST」。通常であればお花見シーズン真っ盛りのこの時期ですが、新型コロナウイルスの影響によってさまざまなイベントが中止や延期の決断を迫られました。もちろん「KEENFEST」も例外ではなく、その状況下でも、自宅で安全に楽しめるエンターテインメントを届けたいという想いからライブストリーミング配信で実施されました。

今、自分たちが置かれている状況を真摯に受け止めながら、決してネガティブになることなく、むしろポジティブに向き合う〈キーン〉の姿勢は、見習うべきかもしれませんね。

KEENアンバサダーGravityfreeが手掛けたペインティング。
一刻も早くこの状況が世界規模で収束し、またみんなで集いコミュニケーションを楽しめる環境が戻ってくる事を願いつつ書き上げた1枚。

気持ちをポジティブな方角へ向けてくれる東田トモヒロのライブ。

続いてライブに登場したのは、KEENアンバサダーでもある東田トモヒロさん。透明感のある音色にチューニングされたエレクトリック・アコースティックギターを奏で、まるで爽やかな風が吹いたような音がスピーカーから流れてきました。1曲目は「世界のかたすみで」を、2曲目はビートルズの「Blackbird」を演奏。甘くて優しい東田さんの歌声が乗った曲は、癒しそのものでした。

後半はドラマーのPeace-Kさんもライブに参加。東田さんのストレートでポジティブな曲は強力なグルーブを得たことでダイレクトさが増し、より心に届きやすくなります。オープンチャットでは「染みる~」との声も。最後に「終わりなき旅」を披露し全5曲で終了した東田さんのライブですが、気づけば体の中でポジティブなパワーが生まれたような気がしました。

リサイクル素材を採用した
新モデル「ユニーク スニーク」。

画面は再びトークルームへ。登場したのは花をモチーフにしたアクセサリーブランド〈チャコ(CHACO)〉のお二人。彼らはKEENアンバサダーも務めており、10年近く〈キーン〉のアイテムを愛用しているそう。「フェスやハイキングなどのシーンで〈キーン〉のシューズは大活躍してくれる」と話します。そして、CHACOのモデルも務めている、柴⽥紗希さん、村濱遥さん、そして、Czecho No Republic(チェコ・ノー・リパブリック)バンドメンバーのタカハシマイさんもゲストとして登場。UNEEKコレクションを履いて、都市型フェスのコーディネートを紹介。フェスでも人気のCHACOのアクセサリーもコーディネートのポイントとなっていた。

〈キーン〉のラインナップの中でも爆発的な人気を誇るユニークコレクション。写真は先日発売された最新作「ユニーク スニーク(関連記事)」。コードで編み上げたデザインと高いソール機能が両立したアイテムで、街でも都市型フェスでも大活躍する一足です。アッパーのコードやメッシュ部分にペットボトル再生繊維を使い、サスティナブルに進化したところも〈キーン〉らしいですね。

モデルの村濱さん(左)と柴⽥さん(中央)はユニークスニーク、Czecho No Republicのタカハシさん(右)は
ユニーク スニーク
スリップオン(ONLINE STORE)を着用。

心地よいバンドサウンドとグッドメロディを奏でたDENIMS。

続いてのライブには大阪出身の4人組バンド、DENIMSが登場。1曲目はポップで軽快なリズムが気分を上げてくれる「fools」を演奏。熱い感情を込めながら小刻みに楽器を弾いているのに、耳にはすごく心地のいい音とメロディが届いてきました。

途中のMCではギターボーカルのカマチューさんが「コロナの影響でライブが延期や中止になったりすることが多いんですけど、こうして呼んでもらえてうれしいです。ありがとうございます」とコメント。その後「ゆるりゆらり」などのメロウな曲や「そばにいてほしい」といったバラードも披露。チャットでは「泣きそう」などのコメントも。約30分で7曲を演奏し、あっという間に時間は過ぎていきました。

ぼくたちができることって何だろう。

続いてのトークでは、環境保護・社会貢献活動「KEEN EFFECT(キーン・エフェクト)」が紹介されました。

ライブにも出演した東田トモヒロさんは、東日本大震災以降続けている、自身の社会貢献活動のひとつ「change the world」を紹介。2012年に始まったこのプロジェクトは、「福島の子どもたちへたくさんの元気を届けたい」をコンセプトに、東田さんの地元である熊本市植木町の仲間達と、福島県南相馬市の保育園に旬の野菜や果物・米を届けています。〈キーン〉も彼らの活動をサポートしており、田植えワークショープなどを開催。「何か支援をしたいと思っても、ひとりじゃできない。それに賛同してくれる仲間が必要だし、こういうときだからこそ、そうした人たちのありがたみを感じます」と東田さん。

続いて、自然災害時の緊急支援を展開する災害支援ネットワーク「一般社団法人OPEN JAPAN」が登場。〈キーン〉は長年、彼らと災害支援活動を共にしています。ライブ中継で参加したパウロさんとてっしーさんは、昨年秋に発生した台風19号で被災した宮城県丸森町で災害支援活動を続けています。OPEN JAPANには、さまざまなプロフェッショナルがボランティアとして集い、それぞれが自分たちの得意分野を活かしながら人のために支援活動をしています。また、ボランティアの皆さんと共に、泥かき、ごみの運送、土砂などで荒れてしまった街のインフラ整備や炊き出し、家屋の復旧など、人々の心に寄り添った活動を行っています。東田さんも、昨年、OPEN JAPANが活動する佐賀県の避難所で弾き語りライブを行ったこともあるのだとか。2019年の台風19号被害から半年が経つ今も、現地では復興支援が続いています。

そして、次のゲストは、〈キーン〉が展開する西表島の文化・自然を継承するプロジェクト「Us 4 IRIOMOTE(関連記事)」から、映画監督の仲程長治さんと、Us 4 IRIOMOTEの事務局も務める松島由布子さんが、沖縄からのライブ中継で参加した。仲程さんは、7月の世界自然遺産の登録候補地として名を連ねる西表島を舞台にした、ドキュメンタリー映画『Us 4 IRIOMOTE Movie~西表島の「明日」をつむぐ4つの物語~』を制作しているのだとか。

「西表島は素晴らしい自然と人々の営みや文化が残る場所ですが、それを守る仕組みを整備する必要がある。映画を通して島の魅力はもちろん、固有種で100頭しか生息しないイリオモテヤマネコの保護や、海岸沿いに漂流してきたゴミの処理など、観光の方法を考えるきっかけをつくりたい」と仲程さんは話します。

今年の4月15日“イリオモテヤマネコの日”には、Us 4 IRIOMOTE発足1周年を迎え、そのタイミングでクラウドファンディングをスタートするそうです。

社会貢献や環境保護と聞くと身構えるかもしれませんが、誰にでもできることが必ずあります。例えばマイボトルを持参しペットボトルの消費を減らす、エコバッグやマイ箸を持ち歩く習慣をつけるなど、僕たちが簡単にスタートできる環境保護は身近なところにたくさんあります。自分には何ができるか、考えてみてはどうでしょうか。

そして、〈キーン〉は、シューズ作りのプロセスからできる限りの環境負荷を軽減する「地球と人にやさしいツクリカタ」を続けています。撥水加工からの化学物質の排除、環境に配慮したレザー加工、天然素材による防臭技術などがムービーでも紹介された。その取り組みは、KEEN公式YouTubeチャンネルでも確認できるので、ぜひ見てみてください。

幻想的な世界へといざなうピアノ3ピースバンド、ryu matsuyama。

最後に登場したのは3人組のバンド、ryu matsuyama。スピーカーからは美しいピアノの旋律とRyuさんの透き通る声が聴こえライブがスタート。1曲目に演奏した「Footsteps」の柔らかな音色が暗くなった景色とマッチし、幻想的な空気を生み出します。

どこまでも美しくエモーショナルなメロディ、そして静と動を巧みに使い分けた抑揚のある演奏で、グイグイとその世界観に引き込む3人。独自のサウンドにきちんと軸足を置きながらも、バラエティ豊かな楽曲でさまざまな景色を見せてくれます。彼らの洗練されたセンスや演奏力の高さをまざまざと見せつけられたライブでした。

こうして約4時間半にわたり開催された「KEENFEST」。ライブストリーミング配信というカタチではありましたが、音楽やアート、社会貢献活動や、環境負荷軽減を行っている〈キーン〉のシューズ作りなど、多様なKEENカルチャーを堪能できるフェスでした。

          

“STAY HOME, SAVE LIVES”

これはキーンからのメッセージ。

全世界に影響を及ぼしている新型コロナウイルス危機の中、自分を、そして周りの人々を守るため、僕たちは自分の行動をよく考え、この困窮を乗り越えなくてはならない。しかし、この状況を乗り越え、またアウトサイドを心から楽しめる日は必ず訪れるだろう。

桜の季節に、リアルなフィールドで〈キーン〉のシューズを履いて「KEENFEST」を楽しめる日が、今から楽しみです。

INFORMATION

KEEN Japan
電話:03-6416-4808
keenfootwear.com

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