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FEATURE
キーンが考えてきた社会貢献のカタチ。
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Responsibility for the future

キーンが考えてきた社会貢献のカタチ。

これまでに〈キーン〉の靴を買ったことがある人も、ない人も。改めて知っておいてもらいたい、世の中を少しでも良くするため、今まで〈キーン〉が取り組んできた社会貢献のこと。

そのアイテムの購入金、どう使われているか興味ありませんか?

アメリカの国立公園を開発から守るため、署名活動を行った。

最近チラホラ耳にするようになった「CSR」という言葉。これは「Corporate Social Responsibility」の略で、堅苦しくいうと企業が倫理転観点から地球環境に配慮した生産や、慈善活動などを行う社会貢献。つまり、「売上や収益を上げるだけにフォーカスせず、社会的にも正しいことをしようよ」ということです。企業やブランドが行う経済活動が、社会的にも、自然環境にも配慮されたものであるか?を考え、さらに世の中のためにもなる活動全般を指す標語ということなんですね。

一方、僕たち消費者側の方から考えてみると、いったんどんなことをキッカケにして商品を選んでいるでしょうか。ブランド、デザイン、流行、話題性、値段。もちろんその決め手は人それぞれですが、近年ではそれらの決め手の1つとして“環境に優しい物を選ぶ、社会にとって良い行いに繋がる”といったような、いわばグリーンコンシューマー的な考え方も改めて注目されてきていますね。

企業がその商品をどうやって作り、そしてその売上げによって生まれた利益を、どんなことに使っているのか。そんなことを今まで意識をしてきた人は正直少ないかもしれませんが、どうせだったら日常の何気ない自分の買い物が、環境破壊や汚染などではなく、間接的にでも何かしら世の中や、自然環境にとって良いことに繋がっていくなら、それはそれでとっても喜ばしいことだと思う訳です。

キーンがCSR活動を始めることになったキッカケ。

これまであまり表には出ていませんが、実は〈キーン〉は設立当初からそんなCSR活動をかなり積極的に行ってきたブランド。本記事では主に日本国内の活動を中心にご紹介していきます。

被災地の子どもたち、手には〈キーン〉から無償で提供されたシューズが。

〈キーン〉のスタッフも現地に赴き、実際にシューズを配布した。

2003年にブランドを設立した〈キーン〉ですが、積極的にCSR活動を行うキッカケになったのがインドネシア・スマトラ沖地震。ブランド始動から間もないタイミングでしたが、創業メンバーの「なにかしたい!」という想いから、翌年の広告予算だった100万ドルを費やして、災害復興支援を行ったのが始まりになったそう。

充実したアウトドアライフのために生まれた〈キーン〉は、自分たちが暮らし、遊び、働く場所を守る責任があると考え、『地球上のすべての場所を、見つけたときよりもキレイにして去る。世界をポジティブに変える。』ということを理念に、ブランドのCSR活動「KEEN EFFECT(キーン・エフェクト)」を行ってきました。具体的な内容としては「Giving Back : 社会への還元」、「Taking Action:能動的な行動」、「Consciously Created:環境負荷の低減」の3つを大きなテーマとして展開しています。

テーマの1つ目「Giving Back : 社会への還元」

このテーマにおける大きな活動のひとつに、CSR活動をスタートするきっかけになった災害支援があります。近年の気候変動に伴い、自然災害や大規模地震が世界各地で増え続けています。2013年に台風30号ヨランダがフィリピン・サマール島を襲った際は、現地へ赴いて3万足もの靴を被災者に提供しました。

2011年からは災害支援活動団体〈OPEN JAPAN〉とのパートナーシップをスタート。災害復興支援活動〈DISASTER RELIEF〉を立ち上げ、マッチングペイでの寄付金の捻出をしたり、復興支援活動者には安全靴、被災された方には生活に必要な靴の提供、〈キーン〉社員が直接現地へと災害支援活動に行くなど、継続的な支援を続けています。

充実したアウトドアライフのために生まれた〈キーン〉は、自分たちが暮らし、遊び、働く場所を守る責任があると考え、『地球上のすべての場所を、見つけたときよりもキレイにして去る。世界をポジティブに変える。』ということを理念に、ブランドのCSR活動「KEEN EFFECT(キーン・エフェクト)」を行ってきました。具体的な内容としては「Giving Back : 社会への還元」、「Taking Action:能動的な行動」、「Consciously Created:環境負荷の低減」の3つを大きなテーマとして展開しています。

街中で雑誌「BIG ISSUE」を販売する販売員。彼らの足元も〈キーン〉がサポートしている。

また、ホームレス状態の方々に販売を委託して自立をサポートする雑誌『BIG ISSUE』。街角でBIG ISSUEを販売している彼らに靴の無償提供をするなど、僕らの日常で目にするような場所でも〈キーン〉は活動を行ってきているんです。

それから、「みらいの森」との取り組み。彼らは児童養護施設で暮らす子どもたちにアウトドア遊びの体験を提供することで、自分の道を自身で切り拓いていくチカラを育む活動を行っているNPO団体。そんな「みらいの森」の姿勢に共感し、〈キーン〉ではアウトドアイベントのサポートや、子どもたちへの靴提供という形でサポートを行っています。

夏の風物詩フジロックフェスティバルのオフィシャルサポータでもある〈キーン〉。昨年から会場でゴミの分別の大切さを伝えるため、ごみゼロ活動を行っている〈iPledge〉ともパートナーシップを汲んでブース展開するなど、靴やイベントを通して環境問題に対する意識を高めてもらうため、様々な企画を行ってきました。

ぼくらの身近な場所でも様々な取り組みが行われています。

テーマの2つ目 「Taking Action:能動的な行動」

2つ目のテーマ「Taking Action:能動的な行動」。2019年には、世界自然遺産入りが目前と言われている沖縄・西表島が現在抱える様々な問題解決の一助になるため、「Us 4 IRIOMOTE」プロジェクトを発足。イリオモテヤマネコからヒントを得たモデル“UNEEK EVO”を製作し、その売り上げ金の10%をこのプロジェクトに活用する取り組みが行われています(こちらについては過去記事を参照)。

     

UNEEK EVO ¥13,000+TAX

テーマの3つ目 「Consciously Created:環境負荷の低減」

そして3つ目のテーマである「Consciously Created:環境負荷の低減」。〈キーン〉では地球環境に優しい靴作りにも取り組んでいます。〈キーン〉のレザーシューズには、化学物質や廃棄物の管理・エネルギー消費・二酸化炭素の排出・水処理といった分野にて、製革工場の環境対策を監査しているLWG(レザーワーキンググループ)の認証を受けた製革所で鞣し加工されたレザーをつかっています。レザーの調達をLWGが認証した工場に限定することで化学物質の使用や河川の流域への影響を軽減し、汚水が川から海へ流れ、海の生態系への悪影響を防ぎます。また、この工程で毎年オリンピックで使われる水泳プール208個分の水も節約。工場を有する、特にインドのように夏に水が不足する国では、節水は大きな意味を持ちます。現在〈キーン〉の95%のシューズにLWG認証レザーを採用。100%を目指して努力し続けているそう。

アウトドア用品には不可欠な撥水加工では、一般的に過フッ素化合物(PFC)という有害物質を使用しています。分解も非常に遅く、長期間環境に残り続けます。発がん性も疑われているPFCは自然界の生物にも影響を及ぼし、ホッキョクグマの体内からも検出されました。生態系を守るためにも、PFC不使用の撥水加工製品を使用することはとても重要。〈キーン〉では、安全で効果的なPFC不使用の撥水加工へと転換して、環境に放出されるPFCを年間150トン以上削減しています。

防臭加工においても、有害な化学薬品を100%排除しています。一般的にシューズの消臭に使われる殺生物剤はバクテリアを排除しますが、同時にハチなどの生物も殺してしまいます。そこで〈キーン〉は、防臭加工プロセスから殺生物剤を100%排除。代替えとして天然微生物で防臭するプロバイオティクス技術を全てのインソールに採用しています。これによって、環境中に排出される有毒物質を毎年7トン削減し、地球と人に優しいモノづくりを実践しています。

今、キーンがみんなに知って欲しいこと。

〈キーン〉はプロダクトの売上げを社会に還元し、僕たちが暮らす地球をデトックスすることに尽力しています。つまり〈キーン〉のシューズを手にするということは、社会貢献や地球環境の配慮に参加しているということなんですね。本記事でご紹介した「KEEN EFFECT」の活動は実際行っているもののごく一部。もし興味を持っていただいた方がいたら、〈キーン〉のブランドブログでも随時活動の報告しているそうなので、そちらの方もぜひ覗いてみてくださいね。

INFORMATION

KEEN Japan
電話:03-6416-4808
keenfootwear.com

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