The shoes continue evolving.
誕生から10周年。キーンのユニーク、3人はどう履きこなす?
「この靴、何!?」。はじめて〈キーン(KEEN)〉の「ユニーク」を見たとき、多くの人が似たような衝撃を受けたはず。それから早いもので、2024年で「ユニーク」は満10歳を迎えました。そんなアニバーサリーイヤーに改めて、いかにそのモデルが優れているのかを、ユニークな視座を持つ3人の言葉を通じて紹介します。
- Photo_Hiroyuki Takenouchi
- Text_Keisuke Kimura
- Edit_Hiroshi Yamamoto
CASE 01. アーンショー・キャサリンさん
アーンショー・キャサリンさん
日本で生まれ育ち、20代前半で渡米。2020年に東京へ戻り、「HOMECOMING VEGAN SICILIAN PIZZA」をオープン。現在は「HOMECOMING VEGAN BAKED
GOODS」として、ヴィーガンクッキーを卸販売する。自転車と散歩が趣味で、日がな1日、知らない街を散策することも。
Instagram:@homecomingveganbakedgoods
キャサリンさんは「HOMECOMING VEGAN BAKED GOODS」 でヴィーガンの焼き菓子を作っていますが、キャサリンさん自身もヴィーガンなんでしょうか?
キャサリン:そうですね。ただ全部がそうでなきゃいけないとは思っていないし、できる限りという感じですね。
日本だとヴィーガンで生きていくのが難しいですものね。
キャサリン:日本でヴィーガンというとちょっとエリート感があるし、そうした食材も普通のものより高いじゃないですか。だから、私たちの焼き菓子はできるだけお手頃価格にするのを重視していて。もちろんできる範囲でフェアトレードだったり、オーガニックな食材は使っているんですけどね。
自身がヴィーガンになったきっかけはなんだったんでしょうか?
キャサリン:20代前半からベジタリアンではあったんです。そして23歳でアメリカへ引っ越したときにヴィーガンの存在を知りました。アメリカでできた友達もヴィーガンの人が多かったひし、近所にはそうしたお店もあったから、自然となっていった感じです。ヴィーガンになる理由はそれぞれあると思うんですけど、私としては健康にもいいし、環境にもいいし、 動物にも優しい。できるなら、やらない理由がないっていう感じです。
〈キーン〉も同じく、環境への影響を極力少なくするものづくりを続けているのですが、キャサリンさんは〈キーン〉のこと、ご存知でしたか?
キャサリン:もちろん。持っていたことはないですけど、友達は結構履いているし、大ファンの子もひとりいて。彼女と今度ハイキングに行く話になっていて、ちょうどおすすめされていたところなんです。
普段履く靴は、どんなものが多いんでしょうか?
キャサリン:いろいろ履きますけど、ヒールとサンダルはひとつも持ってないんです。
ヒールはわかるのですがサンダルもですか?夏でも?
キャサリン:足の指を出すのが見た目的に好きじゃなくて。なので夏もずっと靴下と靴を履いてます。でも〈キーン〉の「ユニーク」なら、サンダルとスニーカーの中間くらいだし、靴下を履いていても違和感ないし。それが私にとってはうれしくて。
履き心地などはいかがでしょうか?
キャサリン:コルクが気持ちいいです、ふかふかしていて。しかも軽いから、ずっと履いていられそう。
キャサリンさんは普段、アクティビティはされるんでしょうか?
キャサリン:ハイキングにはときどき。あとは散歩と自転車くらいですね。一日中歩き続けたり、自転車でブラブラしたりも多くて。そうした長時間でも、これなら全然耐えられそうです。
服は、どういったところで購入されることが多いですか?
キャサリン:古着が多いですね。でも、全然服を買わないんです。「今日は買い物行こう」とかもないですし。本当に気に入ったものを、飽きずに何年も、ずっと着続けるんです。これからは〈キーン〉の靴も、そのひとつになってくれると思います。
CASE 02. 田窪朗さん/山荘飯島 店主
田窪朗さん
1986年生まれ、栃木出身。アパレルメーカーで数々の職を歴任し、2021年に経堂にて「山荘飯島」をオープンさせる。最近は街を延々と歩くシティハイクにはまり、長いときは30キロもの距離を1日で歩くことも。
Instagram:@sanso_iijima
ずっと気になっていたのですが、田窪さんなのに、店名は「山荘飯島」なんですよね。
田窪:自分の祖父母が飯島なんです。自分の名前を店名にするのは恥ずかしいし、飯島の名前は残したかったのでこの店名に。
あとは裏テーマで「老舗登山用品店の3代目が店をめちゃめちゃにした」というのを設けているので、ロゴも大正時代のタイポグラフィを使ったりしています。
セレクトされているアイテムも、個性的なものが多いです。コンセプトも教えていただけますか?
田窪:基本的には登山をベースにしたアイテムをセレクトしています。ど真ん中のアウトドアブランドだけじゃなく、ファッションブランドのなかでも登山に使えそうなものとか。あとは単純に、自分が着たいと思えるファッションブランドも置いていますね。
実際に田窪さん自身はどんなアクティビティをされますか?
田窪:近場の低山をトレッキングしたり、最近はシティハイクと言って、街を歩くこともしていて。例えば築地で朝ごはんを食べて、そこから吉祥寺まで、神田川沿いをずっと歩くみたいな。帰りに銭湯寄って、飲んだりしたら30キロぐらいは歩いているのかな。
普段履いてる靴はどんなものが多いですか?
田窪:なんでも好きで、スニーカー全般もだし、トレッキングだったりトレランカテゴリーのものもいろいろ履きますね。
そのなかで〈キーン〉はいかがでしょう?
田窪:実はまだ履いたことはなかったんですけど、周りからも、サンダルがめちゃくちゃ優秀だって話は聞いていたんです。一緒に山へ行く友達もしょっちゅう履いていますしね。だから今回、こうして履ける機会があってありがたいです。
実際に履いてみて、いかがですか?
田窪:普段履くサンダルはベアフットのものが多いから、クッションも履き心地も全然違います。もう、めちゃくちゃいいです。守られている安心感もあるし。それとコードだけでできているから、誰の足にもフィットしそう。オープンエア・スニーカーっていうのも納得ですね。
今回は数あるカラーのなかからこの色を選んでいただきましたが、その理由も教えてください。
田窪:実は今年だけで白いパンツを3本買って、そのパンツに、〈キーン〉のオフホワイトを合わせてワントーンコーデみたいなものをしてみたくて。なので、この色一択でした。あと白って汚れが気になると思うんですけど、個人的には汚してもいいかなと思っていて。そのくらいになると、またいい味になってきそうな気がしますね。汚していくのが、いまから楽しみです。
CASE 03. 園田努さん/マヤ音楽
園田努さん
1997年生まれ、鎌倉出身。中高時代の同級生とバンドを結成し、2021年にマヤ音楽として本格的に始動。昨年は国内のフェスへ参加するほか、ヨーロッパ14都市をめぐるツアーも成功させる。2024年もCAMP
BOOKやFUJI & SUNへの出演が決定。読書家であり、インドア派。
Instagram:@sonodatsutomu
昨年からマヤ音楽の名前を見聞きするようになりましたが、認知度が高まっている実感はありますな?
園田:まったく実感ないんですけどね(笑)。ただ、イベントやフェスに呼ばれて参加できるのはありがたいです。
本格的にバンド活動がはじまったのはいつからだったんでしょうか?デビューしたきっかけも教えてください。
園田:大学のときからやってはいたんですけど、いまの3人になったのは2021年からです。で、それ以前にサウンドクラウドにジャム音源をアップしていたんですけど、オランダのレーベルから急に連絡があって「アルバムを作ってみない」って。そこから本格的に活動するようになっていって。
園田:アルバム作ったらヨーロッパツアーに行けるっていう話だったから、とりあえずそれをメイクしようってことになって。で、実際に昨年はオランダ、フランス、ドイツ、デンマーク、イギリス、ベルギーに行って14都市を回りました。今年も 9月からヨーロッパツアーに。
園田さんはこれまで、〈キーン〉を履かれていたことはありますか?
園田:友達で履いてる人もたくさんいるし、ずっと買おうと買おうと思っていたんですけどタイミングを逃していて。なのでこれが人生初の〈キーン〉です。
普段はどういった靴を履かれているんでしょうか?
園田:スニーカーが圧倒的に多いですね。あと、前までは黒ばかり履いていたんですけど、あるときから白っぽいものが好きになって。今履いている〈キーン〉の色もめちゃめちゃいいです。
履き心地はいかがですか?
園田:見た目より全然軽いです。クッションもいいから、普段履いてるスニーカーよりかなりラクです。長時間履いていても蒸れないですしね。ずっと快適っす。
ちなみにフェスに参加するときの格好も、いまのような感じでしょうか?
園田:このままですね。普段と衣装をあまり変えたくなくて。でも今年はたぶん、〈キーン〉を履いていきますよ。泥だらけになってもゴシゴシ洗えそうなので。
最後に、音楽活動における今後の目標も聞かせてください。
園田:できるだけ長く、いまのメンバーで、いいアルバム出して、ツアーで海外行き続けられたらうれしいですね。最近はバンドメンバー以外にVJやPAも地元の友達だから、そうした好きな仲間たちと活動できるだけで最高なんです、ちゃんと収益も出してっていう話ですけど。
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