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FEATURE
山を愛するひとたちがキーンを選ぶ理由。
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The Reasons : Why We Choose KEEN.

山を愛するひとたちがキーンを選ぶ理由。

〈キーン〉には、用途に合わせたさまざまなモデルがラインナップします。ここ数年はファストハイクなど、アウトドアをフィールドにしたトレーニング法も増え、細分化されたアクティビティに対応するモデルも続々登場。さらには“Consciously Created”を合言葉に、地球やひとに優しいものづくりをおこなっています。そんな〈キーン〉のアイテムを手に取り「素晴らしい」と太鼓判を押すのが、長野県安曇野地区のセレクトショップ「ITOMIZU」の店主である水野陽介さんをはじめとしたハイカーたち。山に魅せられたひとたちが、どうして〈キーン〉にも魅了されるのか。その理由を探ります。

  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Edit_Tsuji, Hiroshi Yamamoto

水野陽介さん
現役のスタイリストとして雑誌やアーティストのスタイリングを手掛ける一方、2024年7月に長野県安曇野市内にセレクトショップ「ITOMIZU」をオープン。厳選されたギア類を扱うほか、カフェやギャラリーも併設し、ローカルのコミュニティスポットとしても機能している。
Instagram:@itomizu_official

國武 健之介さん、麻理さん
ファッション好きが高じ、都内で同じセレクトショップに勤務する中で出会い、結婚。ふたりで登山をしたことをきっかけに山にハマり、北アルプスの麓に暮らしたいという思いから、現在は長野に移住。安曇野市内にログハウスを建て、信州での暮らしを楽しんでいる。
Instagram:@92_asobi

津田万里子さん
森や原生林が好きで、登山やハイキングを中心としたアクティビティに精通。山の保全活動にも積極的に参加し、北八ヶ岳の高見小屋を拠点に自然と人間の関係性について常に考えを巡らせている。
Instagram:@mariiico

「ITOMIZU」を中心に生まれる登山コミュニティ。

2024年7月、長野県安曇野地区に気になるセレクトショップがオープンしました。その名は「ITOMIZU」。東京都内でスタイリストとして活躍する水野陽介さんが店主を務めるお店です。

「もともと山登りにハマってから、北アルプスに頻繁に登りに来てて。この周辺の山がとくに好きで、稜線の景色も他の山域と比べて特別綺麗なんですよ。それで毎週のように来ていたんですが、それならもう住んじゃったほうがいいんじゃないかと思うようになって。もともとそういう気持ちも強かったし、それでオープンしたんです」(水野)

店内には水野さんの審美眼によって集められた個性的なアイテムが並びます。さらにはカフェやギャラリーも併設し、買い物を楽しみつつ、水野さんと会話を楽しんだり、お客さん同士のコミュニケーションも生まれるのだとか。

「このお店ができたことによって、山登りのコミュニティができた感覚がありますね」(國武健之介)

「インスタでフォローしているけど会ったことのないひとっているじゃないですか。そういうひととここでリアルに知り合えたりとか、水野さんの友達を紹介してもらったりとか、交流の輪が広がっているんです」(國武麻理)

そう話すのは、「ITOMIZU」の常連であり、水野さんの友人でもある國武さんご夫婦。ふたりも北アルプスに魅了され、信州に移住してきました。

ひとがひとを呼び、新たなコミュニティを形成する。そうしたひとたちが週末に山に登り、より仲を深めていく。津田万里子さんもそんなひとり。しかも、むかしから〈キーン〉を愛用していたといいます。

「私はむかしから〈キーン〉の靴を履いています。山登りをはじめたときも、最初はこのブランドのアイテムでしたね。登山靴って硬いものが多いんだけど、〈キーン〉って馴染みが早くて、履き心地がいいんです。だからいつも好んで履いてて、冬は『レヴェル』シリーズの靴を愛用してますね」(津田)

実はこの日、ここに集まった4人は近くにある里山でプチ登山を楽しんできたばかり。登山のことを振り返りながら、その足元を支えた〈キーン〉のシューズに関しても、リアルな感想を語り合ってもらいます。

フィールドやレベルに合わせた多種多様の〈キーン〉のモデル。

11月某日の早朝。安曇野市にある長峰山に4人は集まります。朝靄がかかる中、さっそく登山開始です。

「長峰山はこの辺りでも比較的登りやすい山で、朝の散歩コースとしてペットと一緒に来られる方や、ご高齢の方も登ってますね。安曇野の街並みや北アルプスを見渡せ、景色がすごく綺麗なのも特徴です」(國武健之介)

登山口から頂上までは約1時間ほどの道のり。みなさん毎週末のように登山へと繰り出しているから、足取りは軽快そのもの。途中、景色のいい場所で立ち止まりながら写真を撮るなど、終始余裕の表情で登ります。

「山がなんで楽しいかというと、非日常を味わえるからなんですよね。なおかつ自分の足で登らないと、いい景色には巡り会えない。そのときそのときで表情も変わるので、その変化を楽しみに毎週のように足を運んでしまうんです」(水野)

〈キーン〉には、それぞれのフィールドやレベルに合わせた多種多様のモデルが揃う中、ウォーキングシューズがトレイル向けに進化した「450ダート」や、ファストハイクやデイハイクに向いた「ザイオニック 」、そしておなじみのトレッキングシューズ「ターギー」などを今回の登山のために用意。それぞれに着用感を聞くと、リアルな声が返ってきました。

450ダート ¥20,900

健之介さんが着用するのは、カーブ形状が歩みを促す「KEEN.CURVEテクノロジー」ソールを搭載したウォーキングシューズ“WKシリーズ”のトレイルバージョン「450ダート」。現代のハイカーやバックパッカーのための〈キーン〉の最高峰トレイルシューズで、トレイルを快適に歩くことを追求したモデルです。

「今日のコンディションは、落ち葉が濡れてて比較的滑りやすいと思うんです。だけど、そんなことをもろともしないほど大胆に歩きやすい。ハードな登山には向かないにしても、長峰山くらいの低山にはすごく適した靴だと思います」(國武健之介)

450 ダート ¥20,900

麻理さんも健さんと同様に「450 ダート」を着用。「びっくりするくらい良かった!」と太鼓判を押します。

「グリップ力のよさに驚きました。全然滑らないし、クッション性も申し分なしです。足の先に余裕があるから、つま先でギュッと踏ん張ることもできるのも魅力的ですね。あとすごく歩きやすい。カーブしたソールの形状が歩行を促進してくれる感じもいいですね」(國武麻理)

ザイオニック ウォータープルーフ ¥19,800

一方で津田さんが着用するのは、“FAST & LIGHT(気軽にいつでもどこでも行ける)”をコンセプトに開発された次世代のハイパフォーマンスライトトレイルシューズの「ザイオニック ウォータープルーフ」。TPUマテリアルを採用したストレスフリーなアッパー素材と、クッション性に優れた新設計のソールユニットを搭載し、軽量且つグリップ性に優れたソールが運動量が多いトレイルフィールドでのクイックな動きに対応するモデルです。

「すごく軽いですよね。それにグリップ力がしっかりしているから、歩きやすい。砂利道もいつもなら踏ん張って歩くんですけど、これはそこまで力を入れなくても歩けました。フィット感もすごくよくて、さすが〈キーン〉って感じです。歩くたびにすぐに足に馴染んでいくところも魅力的だと思います」(津田)

ターギー フォー ウォータープルーフ ¥22,000

水野さんは「ターギー フォー ウォータープルーフ」を着用。〈キーン〉の定番トレッキングシューズの「ターギー」コレクションの最新モデルで、接着剤不使用のエコフレンドリーな製法でつくられ、優れた耐久性を誇ります。アウトドアだけでなく、タウンユースも可能なデザインも魅力のモデルです。

「やっぱり『ターギー』は安定感がありますね。今日みんなが履いている他のモデルよりは多少重量があるんだけど、その重さによる安心感もあって。軽いシューズだと、ある程度踏み込む力が必要がだと思うんですけど、重いぶんそれをサポートしてくれる感覚がありますね。一方では、ちゃんと守られているなっていう感覚もありますし。とはいえ、片足580gくらいだから、十分軽量です」


いつまでも自然を楽しむために。“Consciously Created”というビジョン。

長峰山も七分目あたりまでくると道が開け、同時に太陽の光も差し込んできました。すると山の表情も豊かになり、そこに自生する植物やきのこのへと目がゆきます。

途中、足を止めて山椒の葉の香りを楽しむ4人。こうした自然の豊かさをいつまでも楽しむためには、地球に住むひとり一人が自覚を持ち、自然環境に対して考えを巡らすことが大切です。それはアウトドアブランドである〈キーン〉も同じ。グルーバルで展開をするブランドだからこそ、より高い意識がそこには必要になります。

〈キーン〉は“Consciously Created(コンシャスリー・クリエイテッド)”という言葉をキーワードに、「地球環境に負荷を与えないシューズづくり」をミッションにしています。

リサイクル素材を多用して、廃棄されるはずだったゴミに「第2の人生」を与えること。「永遠の化学物質」と呼ばれる有害な化学物質PFASを一切使用せず、地球をデトックスすること。さらには、永く使えるものづくりをすること。

こうした行動によって地球の自然環境を守り、未来に向けた取り組みを行っているのです。

「そうした取り組みって本当に大事ですよね。自分ひとりで大きなアクションをすることは難しくても、〈キーン〉のようなブランドを選ぶことによって、間接的にでも地球に対して還元できる。やっぱり山が好きだからこそ、そのような取り組みをしているブランドに魅力を感じます。ブランドポリシーや作り手の想いも汲み取り、その製品をより大切にしたいです」(國武麻理)

「自然環境に対して敬意を払うことは、みんなが必要な意識だと思います。山って道なき道もあるんですけど、ぼくらが歩いているのは誰かが開拓して整備してくれた道じゃないですか。だからこそ、やっぱりゴミは捨てちゃいけないと思うし、つねに感謝をしながら歩いていますね」(國武 健)

「私は山小屋で時々お手伝いをしています。そこでは登山道整備もしていて、登山道はひとが歩く道なので、どうしてもインパクトがかかって少しずつ削られてしまうんです。そうすると雨が降ったときに水が流れやすくなり、またさらに道が削られる悪循環が起こってしまう。大雨が降ると道の脇に生えている苔やキノコまで危険に晒される。それに対して、大好きな森を守るためになんとかしなきゃって思うんです。その小屋では、地上からわざわざ資材を持ってくるんじゃなくて、その山にある資材で道を直す近自然工法で道を整備しているんです。自然が好きで、気持ちよく過ごしたいからこそ、そうしたアクションって本当に必要だなって思います」(津田)

「ぼくはとあるトレイルランナーの話が心に残っていますね。彼は100マイルレースの常勝選手なんですけど、ひとつのレースで靴を3足履き潰すそうなんです。それくらいパワーがあって。だけど、それは環境に悪いと気づいて、自身でシューズを開発して1足でレースを完走できるようにしたそうなんです。そういう話を聞くと、いいなと思うと同時に考えさせられます。自分たちでもなにかしら行動を起こさないといけないと感じますよね」(水野)

登山開始から約1時間、長峰山の頂上に到着。みなさんが話していたように絶景がそこには存在していました。

「長峰山、今回のコースは初めて登ったんですけど、改めてすごくいい山だなって思いました。頂上までの登山道もすごくきれいで、自分が歳を重ねて北アルプスに登れなくなったときは、近場にあるこうした山で自然を楽しみたいですね」(水野)

4人の足元を支えた〈キーン〉のシューズも登山前と比べると、心なしかたくましくなったような気がします。登頂後、山の頂上で飲むコーヒーもさぞかし美味しいことでしょう。

「長峰山は登山っていうほど気負わずに登れるところが魅力の里山です。道もきれいで歩きやすいし、ちょっとしたトレーニングとか、そんな感じで気軽に楽しめる。こうしたところを皮切りに、自然の魅力に触れる機会が増えたらいいですよね」(國武 健)


〈キーン〉を履いて、これからどうする?

そして「ITOMIZU」に戻ってきた4人は、店内にあるテラスで、美味しい空気を吸い込みながら素晴らし景色を眺め、登山の疲れを癒します。

そのクオリティや生産背景などを知り、〈キーン〉のシューズの魅力に触れた4人。今後この靴を履いてどんなことをしたいか、最後に聞いてみました。

「山を登っていても楽しかったけど、舗装路でも楽しみたいなと思いました。『450ダート』はふわふわとしたクッション性に優れたシューズで、どこまでも行けそうと思ったので、この靴を履いて長距離を歩いてみたいですね」(國武健之介)

「『450ダート』はグリップ力に優れていて、つま先の空間も広くて踏ん張りも効くので、テント泊ができる時期に山で一泊して登山を楽しみたいですね」(國武麻理)

「私は『ザイオニック』を履いていたんですけど、まだまだポテンシャルがありそうだから、いろんな場所で履いて試したいです。湿原でのハイキングとか、トレッキングをしてみたいなって思います」(津田)

「『ターギー』は〈キーン〉の中でもクラシックなモデルでデザイン性も高いし、普段履きしながらファッションアイテムとしても楽しみたいと思いますね」(水野)

INFORMATION

KEEN Japan
keenfootwear.com
KEEN公式YouTubeチャンネル

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