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FEATURE
まいにちを楽しく過ごす、なかもと家の暮らし。
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LIFE IS KEEN。

まいにちを楽しく過ごす、なかもと家の暮らし。

インスタグラム界隈で人気の「なかもと家」を知っていますか? 屋上にある平屋で暮らす家族四人の日常が、秀逸なコメントとともにユーモラスに綴られるとても素敵なアカウントなんです。楽しげな写真の数々は、見ている人の口角を自然と上げてくれます。〈キーン〉もまたその楽しげななかもと家に魅せられた一人。今回は、「なかもと家」のインスタグラムにも登場するご自宅にお邪魔して、〈キーン〉が掲げる、「Togetherness」「Originality」「Doing Good」の3つをモットーとする【LIFE IS KEEN】について、なかもと家と一緒に考えてみました。

  • Photo_Masayuki Nakaya
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Hiroshi Yamamoto

なかもと家
父、母、娘二人の四人家族。川近くの広い屋上に建つ平屋で暮らす。自転車や自然遊びが趣味。〈キーン〉のグローバルキャンペーンにも登場し、アメリカ本国のスタッフからも、「とても素敵でクールな家族だね」と。
Instagram:@nakamoto.ke

きっかけはバルサン焚き。

なかもと家のインスタグラムの写真は、まさに何にも似てないオリジナリティがありますよね。始めた経緯は?

父:毎年年末に元々バルサンを焚くときに、全部の家具を家から出して、それを写真に撮るということをやっていたんです。ああいうちょっとふざけたのが好きだったんですが、コロナになったタイミングで、僕が店長として勤めている喫茶店を2ヶ月閉めることになりまして。その間、あまり外出もできない雰囲気だったし、毎日家族といるし、写真を撮ろうかなと。あとはカメラを向けると妻がふざけて面白いことをやってくれるので、楽しくなって始めたんですよね。

変顔やポージングがすばらしい奥さんのサービス精神から、勝手に劇団出身なんじゃないかなと予想していたんですが…。

母:(笑)。元々ダンスをやっていたからかもしれないですね。あとは、私は5人家族で育ったんですが、私がふざけると家族が笑ってくれるのがうれしくて、子供の頃からそういうことをしていたのもあるかもしれません。

(WOMEN)JASPER “ROCKS” SP Nac Field, (MEN)JASPER “ROCKS” SP Nac Field

お父さんは、どこかで写真を勉強したんですか?

父:特に勉強はしてないですね。モデルがいいから(笑)。

もちろん写真もいいんですけど、一言添えられたコメントもまた秀逸だなと。お父さんが考えているんですか?

父:そうですね。これはいい文章だと思って、妻に相談するんですけど、結構ダメ出しされたりします。

母:私もそのコメントを楽しみにしているんですよね。アップされたあとに、どんな文章がついてるのかなと見に行って笑うというのもよくあります。

いろいろあるけど、あえて楽しく。

今日はご自宅とすぐ近くの多摩川で撮影させてもらいました。屋上に建っているこのご自宅の平屋がまた、なかもと家の写真を底上げしてくれるいいロケーションですよね。

父:そうですね。平屋に住みたかったんですよ。でも、みんながこの家のことをいいねって言ってくれるんですけど、じゃあこういうところで空いているから住む? と言うと、それはちょっとちがうって(笑)。僕らは死ぬまで住みたいくらい気に入ってますけどね。

母:住むとなると、ボロいし、冬は寒くて夏は暑いんですけどね。

インスタグラムのタグで「♯まいにちを楽しく」と付けてアップされている写真がありますけど、それはあえて楽しく過ごしてやろうという心構えみたいなものですか?

父:そう聞かれると、あんまり考えてないんですけど、楽しくないことや死にたくなるようなことは、いっぱいあるじゃないですか? でもその中であえて楽しくするようにしたいなと。まああまり考えてないですけどね(笑)。

母:そうだよね、うちはノープランで困っちゃうよね。

(MEN)UNEEK II OT Black/Black(WOMEN)UNEEK II OT Birch/Black

父:この間も車を買ったんですけど、免許持ってなかったり。

すごいですね、それ。

母:18万キロも走っているボロボロの車。買ったあとに頑張って免許を取りに行って…。

父:車を取りに行った初日にボンネットから煙が出たりとか。ほんとに行き当たりばったりで生きてますね。それがよくも悪くもうちですね。お金が底をつくとか悪いこともたくさんあるけど、今はなんとかなってますね。

母:そうそう。なんとかなっているから、こうなんだろうね。

周りを面白いことに巻き込む。

〈キーン〉に対してはどんなイメージですか?

父:バックパッカーをしていたということもあって、ヒッピー系の友達が多かったんですよ。そういう人たちが履いているイメージだし、あとは僕自身「ユニーク」を履いていました。働いているときや普段履きとしても履きたいし、川にもいけるし、シュッとしているデザインというイメージですね。

母:私も同じのを履いてました。お父さんからよく影響されるから。

父:影響されるというか、自分が欲しいものを自分用だけ買いづらくないですか? だから、夫婦分を買うんですよ(笑)。

母:あ、そういうことか。持っているもの結構一緒だもんね。

「Togetherness」については、なかもと家の写真からは十分に感じるんですが、あえて口にするとどうですか?

父:結局は気の合う人たちと仲良くしていたいですよね。友達も結局はそういう人ばかりだし。そういう友達には、無理せずコミュニケーションが取れるわけですから。

(KIDS)TARGHEE MID WP Canteen/Charisma(MEN)TARGHEE II MID WP Safari/Red Carpet

母:お父さんは、周りを面白いことに巻き込むんですよ。面白いことを思いついたら、(お父さんが店長を務める)お店でも人を巻き込んでいきますね。

父:楽しいことを思いついても、一人じゃできないんですよ。以前、ヒッチハイクで日本を回っていたんですけど、そういうことも面白いとは思っても、一人じゃできないんですよね、誰かついてきてくれる人がいないと。

近くの川の生き物をちゃんと知っていたい。

写真からもお子さんへの愛情がにじみ出ていますが、お子さんを育てる上で、大切にしていることはありますか?

父:うーん、考えてはみたんですが、見事なほど何もなくて…。

母:強いていえば、たくさん友達を連れてくることですかね。自分を振り返ると、いろいろな人のいろいろな価値観を見て、こうやって楽しく暮らしているのかなと。子供二人にも多くの人の考え方に触れてほしいというのはあるかもしれません。

(MEN)NEWPORT RETRO Smokey Bear/Military Olive

(WOMEN)NEWPORT RETRO Smokey Bear/Smores,(KIDS)NEWPORT H2 Smokey Bear/Smores

父:そうかもね。以前、バックパッカーをやっていた時に、メキシコに1年ぐらい滞在していたんです。いわゆる安宿に“沈没”していたんですが、その時に毎日昼はハンモックで外を眺めて、夜になったらビール飲んでエロ話するような、おじさんがいたんですよ。日本に半年帰って交通系のバイトして、2年間くらいメキシコでぼーっとするような。20代の時にそういう人たちに会うと、あ、それってありなの!? ってなるじゃないですか。そういう価値観含めていろいろな人たちの価値観に触れて、今のようにその場しのぎで生きていくことが身についた気がしますね。うまくいかなければ、ちがうコミュニティに行けば、うまくいくかもしれないし、逃げ場になったり。

生き方も人それぞれあるわけですもんね。

父:とはいえ、現実は子供たちにYouTubeをずっと見せてしまうこともありますよ(笑)。

【LIFE IS KEEN】の「Doing Good」は、つまり「いいことをする」。自然環境だけじゃなく、社会に対してだったり、家族や友達にいいことをしたり、貢献しようよ。ということで〈キーン〉はモノづくりでリサイクル素材を使ったり、化学物質を減らしたり、ゴミ拾いから災害支援までいろいろしてますよね。

父:〈キーン〉がそういうことに取り組んでいる企業ということはわかっていましたけど、具体的に何をしているかは漠然としていました。でも、自給自足していたりするようなヒッピー系の友達やバックパッカーが履いていたから、信頼感はあります。そういう人たちはやっぱり感度が高いじゃないですか。

お子さんを持つことで、環境に関心を持つようになったりは?

父:環境問題だけじゃないけど、一人の時や結婚してまだ子供がいなかった時には考えないようなこと、例えば事件が起きたりした時に、この世の中ってどうなのかということは考えるようになったかな。

母:究極なんですけど、子供達を産んでしまってよかったんだろうかと。環境もそうだし、戦争があったりとこの先どうなるかわからない。今まで私たちは平和に過ごしてきたけど、これからどうなるんだろうって。そういうことを出産直後に考えたし、今でも時々思い出しますね。とにかく、子供達にはどこでも対応できるように育ってほしいです。

父:環境のことを考えているわけじゃないけど、こうやって多摩川の近くに住んでいるのに、この川の魚や鳥のこと、ひっくり返した石の裏にいる虫とかについて何も知らない…、そんな子供にはなってほしくないなと。近場の生き物のことをよく知っていたり、触れる楽しさを感じてほしいで。それが多分、 間接的に環境のことに繋がるのかなって。

確かに環境や地球となるとちょっと話が大きいけど、近くの自然であればもっと身近ですね。

父:キャンプするとなったら、山に行かなきゃいけないとか車に乗ってどこか行かないとキャンプできないと思いがちですが、この環境であればすぐ近くでできちゃう。やっぱり自分の身近なところに目を向けて欲しいですね。(奥さんに向かって)あれ、今おれ語ってなかった?

母:語っていた!(笑)

父:事前の作戦会議で語るのだけは、マジやめようって言ってたんですけどね(笑)。

「Togetherness」「Originality」「Doing Good」の3つをモットーとする【LIFE IS KEEN】。「まいにちを楽しく」をモットーに、オリジナリティに溢れた生活を楽しんでいるなかもと家は、KEENのグローバルキャンペーンにも出演している。

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