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FEATURE
ネクストステージへと向かう、キーンが描く理想郷。
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KEEN GOES TO THE NEXT STAGE.

ネクストステージへと向かう、キーンが描く理想郷。

今年、誕生20周年を迎えた〈キーン(KEEN)〉が、4月末、東京・原宿と渋谷をつなぐ明治通りに旗艦店「KEEN GARAGE HARAJUKU(キーン ガラージ ハラジュク)」をオープンしました。ご存知のとおり、原宿・渋谷と言えばスニーカーやアウトドアブランドの激戦区。一体どんなお店なのか。ショップのこと、オープンのタイミング、そして20周年を経た〈キーン〉が向かう先。昨年10月、キーン・ジャパンのリージョナルマネージングディレクター・日本法人代表に就任したヒルダ・チャン氏へのインタビューと合わせて紹介していきます。

  • Photo:Shinji Serizawa
  • Text:Jun Nakada

いろんな意味で節目となる2023年。

ヒルダ・チャン:香港生まれ、カナダ育ち。英語、日本語、標準中国語、広東語を使いこなす才人。直近で所属したアシックスでは、大中華圏マネージングディレクターとしてその手腕を発揮。2022年10月1日付けで、キーン・ジャパン合同会社のリージョナルマネージングディレクター・日本法人代表に就任。

これまで店舗を構えていたキャットストリートから、ストリートカルチャーのメッカである原宿と、東京を象徴し独自のカルチャーを世界に発信する渋谷をつなぐ明治通りに移転オープンした「KEEN GARAGE HARAJUKU(キーン ガラージ ハラジュク)」。

「キャットストリートに旗艦店をオープンして10年が経ちました。おかげさまで多くの方に〈キーン〉のことを知っていただいて、ビジネスとしても順調です。そして、今年はブランドとして20周年なのに加えて、創業モデルのNEWPORTも誕生20周年という節目の年。そこで、お客様に対してさらに良い体験を提供したいという強い思いと、〈キーン〉としてこれから10年、20年先を見据えたフェーズに入るタイミングでもあったので、より規模も広い明治通りに移転しました」

ブランドの世界観を具現化する「KEEN GARAGE HARAJUKU」のコンセプトは“ガレージ&ファクトリー”。KEEN US本社から来日したカーペンターズが手掛ける店内には、至る所にそのエッセンスが散りばめられています。

「KEENは、Togetherness、Originality 、Doing Goodという3つのモットーを大切にしています。KEEN GARAGE HARAJUKUでは、「物をHarvest(収穫)し、Repurpose(別の目的に利用する、再利用する)」という、Doing Goodを反映しています。旧店舗で使っていたブランドロゴをペンキ塗りした木の扉をエントランスに再利用したり、什器やライトも新品ではなくすべて再利用したもの、天井のディスプレイのシューズはB品などを活用しています」

使わなくなったら廃棄ではなく、違う使い道を与えることで新たな魅力や価値を見出すこと。これは〈キーン〉のブランド理念と大きく関係する部分です。

「物にはそれぞれにストーリーがあります。例えば天井のライトはアメリカの学校で使われていて、壊れて廃棄されるはずだったものを修理して使用しています。什器として使用しているコンベアはタイの自社工場で実際に使われていたものにペイントを施して再利用しています。壁面にはラスト(木型)をディスプレイに採用したり、天井にディスプレイしたシューズも、サンプルや検品の審査に通らなかったものだったり、とにかくお店にあるすべてにおいて、物に第二の人生を与えるということを強く意識した店舗づくりをしています」

実は、SDGsをまったく謳っていない〈キーン〉。これは、時代やトレンドといった文脈以前に、ポジティブに地球環境が少しでも良くなればいいと考えるブランド創業当時からのブレない姿勢があるから。そして、こういったクラフトマンシップ以外にも、KEEN GARAGE HARAJUKUならではのコンテンツがたくさん詰まっています。

「2003年の創業以来、社会貢献・環境保護活動としてKEEN EFFECT(キーン・エフェクト)という取り組みを続けています。いろんな団体をサポートしてるんですが、今回は20周年ということもあって、お店のオープンを記念してチャリティを目的とした数量限定のプレミアムNEWPORTを作りました。売り上げはすべてKEEN EFFECTパートナーに寄付します。購入いただいた方ご自身が災害支援、自然保護、子ども支援、ダイバーシティ、難民支援の5団体から自分で支援したい団体を選べますよ。 あとは、不定期で実施していたシューズドネーションも常設しています」

チャリティを目的としたNEWPORT。ベジタブルタンニングレザー、メタルバンジーコードに“20”のディテールを取り入れたプレミアムモデル。オリジナル化粧箱に入ったスペシャル仕様。NEWPORT ¥20,000(26.0, 27.0, 28.0, 29.0cm)

災害支援、自然保護、子ども支援、ダイバーシティ、難民支援の5団体から自分で支援したい団体を選ぶことができる。

家で眠っている〈キーン〉のシューズを預ける「シューズドネーションボックス」。預けたシューズはリペアを行い、綺麗にした状態でKEEN EFFECTパートナー団体に寄付される。

一方で、店内はモスウォールや植物に囲まれ、ボタニカルな空間演出が目を惹きます。もちろん商品のラインナップも必見。アウトドア、ライフスタイル、ワークブーツ(一部)と、フルカテゴリーの商品が揃っています。

もっともっとKEENファンを増やすこと。

20周年を迎えた〈キーン〉。実は今年に入ってから、名古屋、豊洲に次ぐ3店舗目(トータル8店舗目)のオープンとなる「KEEN GARAGE HARAJUKU」。なんだか矢継ぎ早にも見えますが、そこには明確なビジョンがありました。

「過去10年間のロードマップは予定通りです。そして、今年で20周年。これから先10年を考えたときに、ビジネス的にも世の中的にも、KEENをさらに発展させるために出店は必然でした。もちろんブランドとしての繁忙期が4月から9月なので、タイミングが続く部分もありますが。今後も年間3、4店舗ずつ増やしていく予定です」

とはいえ、この原宿渋谷界隈は、いわゆるスニーカー好きな人たちが集まる激戦区。さらに言うと〈キーン〉を取り扱っているお店があったり。そういった中でこの旗艦店に対する考えというのは。

「KEENは、当然アウトドアの商品もありますが、やはりライフスタイルも欠かせません。ここ数年はファッション領域の商品も多く展開し、それこそたくさんのコラボレーションも展開してきました。もちろんコラボレーションができているのは、ファッション業界、スニーカー業界の皆さんのおかげであることは間違いありません」

ここ数年の〈キーン〉は、〈エンジニアド・ガーメンツ(Engineered Garments)〉や〈ハイク(HYKE)〉をはじめ、BEAMS、UNITED ARROWS、atmosといった、ファッションブランドやセレクトショップとのコラボレーションが顕著。しかも、これらはほぼ日本のみの展開というから驚きです。

「ここ数年、アジア全体の流れが、アウトドアよりライフスタイルやファッションという位置付けになっています。一方で、北米はザ・アウトドア。これはKEENだけじゃなくて世の中の流れです。なので、逆に日本からライフスタイルの要素を強く発信していこうと考えています。さらにいうと、前任の竹田が本国に異動したことで、今後グローバルブランドとのコラボレーションも増えてくると思いますよ」

アウトドアに端を発しながら、時流を読み、次なる一手を打ち続ける〈キーン〉はこれからどこへ向かうのか。

「日本はやっぱりフェス文化ですよね。おそらく日本のどこのフェスに行っても、KEENを履いている人は多いと思います。ただ、そこは素晴らしいことだと思いながらも、もっとKEENを盛り上げるためには、KEENファンをさらに増やさないといけません。フェスだけではなく、普段から履ける靴としてのKEENの認知を高めたい。そのためには、今よりも若年層に向けたデジタルの強化は必須だと考えています。時間はかかると思いますが、若い人たちが集まって体験できるコミュニティの形成を通じて、KEENの価値観を広く伝えていく予定です。その発信地となるのが、このKEEN GARAGE HARAJUKU。期待していてください」

INFORMATION

KEEN GARAGE HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-17 ダイヤモンドビル 1F
電話:03-5466-7350
営業時間:11:00~20:00

KEEN Japan
電話:03-6804-2715
keenfootwear.jp
KEEN公式YouTubeチャンネル

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