KEEN TARGHEE Ⅳ
キーンを履くヒトが行くトコロ。 瑞牆山編
近年ではファッションシーンにおいても確固たる存在感を示している〈キーン〉。一方で、そのルーツと言えるのが、創業以来常に密接な関係にあるアウトドアフィールドです。そこで今回は、この春にアップデートしたトレッキングシューズ「ターギー フォー」にフォーカス。最上級モデルと謳われる注目作は、実際のフィールドでどのように機能してくれるのか。ランニングコミュニティ「チキンハート ランニングチーム(※以下チキンハート)」を主催する藤川英樹さんとその仲間たちとともに向かうは瑞牆山! 日本百名山に名を連ねる名峰を舞台に、その性能をたっぷりと体感してきました。
- Photo_Akira Yamada
- Text_Masato Mizukoshi
- Edit_Hiroshi Yamamoto
2000m級の本格的登山へ!
優れたシューズの性能と魅力を充分に堪能するには、せっかくなら高山を舞台にしたいところ。今回はトレイルランナーを中心に結成された「チキンハート」を主催する藤川英樹さんを中心に、個性溢れるメンバーを招集。普段はトレイルランニングシューズを履くことが多い面々に、本格的なトレッキングシューズの性能を味わってもらいます。
個性溢れるメンバーで向かう舞台は、奥秩父山系の西側、山梨県の北杜市にそびえたつ瑞牆山。
瑞牆山は百名山に数えられ、花崗岩で形成された岩山は、標高2,230mもありながら最短コースタイムは5時間ほど。距離約5.5km、累積標高約1,000m。岩あり、沢あり、巨石あり、はしごあり、鎖場ありと、バラエティ豊かなサーフェスは、本格的な登山の入門編にはもってこいのコース。山頂からの360℃パノラマビューは高度感ある眺望が望めます。
いざ、瑞牆山の頂へ。
都内から車を走らせ3時間ほど、今回のコースの登山口となる瑞牆山荘の駐車場からスタート!
今回は 本格的登山コースのため、日帰りとは言え3人共20リットル以上のバックパックをスタンバイ。
天候が変わりやすい山では、何かあったときに備えてエマージェンシーや着替えなど、充分に備えるのが安心安全です。ちなみに写真は藤川さんの装備一式。レインの上下やミドルレイヤーといった防寒着、救急キットはファーストエイドポーチにまとめて収納しています。トレイルランニングで培った防災への高い意識に加え、アウトドアのみならず日常使いも厭わないモノ選びのセンスも学びたいところ。
早速スタートしてから10分ほど、ひらけた先にこれから向かう瑞牆山の姿が! これにはメンバーも感動。数時間後に辿り着く山頂を見上げながらモチベーションを高めて、足を先に進めます。
足元の「ターギー フォー」が徐々に足に馴染んできた頃、富士見平小屋の水場に到着。
路面が濡れているところもありますが、「ターギー フォー」は防水仕様。安心して水場にも入れます。
序盤の樹林帯は傾斜もなだらかで、気候は暑からず風も涼しく、この上ない登山日和に、会話も弾みます。登山初心者の宮澤さんにも笑顔が溢れます。
気持ちの良い沢でひと休み。シューズの防水性に驚く。
コース中間ほどにあるとても透き通った沢。ここは渡渉区間となりますが、ここでもあらためて「ターギー フォー」の防水性能に驚くメンバー。
丸太でできた簡易的な橋もあるので、渡渉も安心。とは言え、ここでは「ターギー フォー」の性能を堪能すべく、浅瀬にシューズでドボン! しばしの水遊びタイムで、これから先のハードな上りにむけて英気を養います。
沢の先にそびえる、瑞牆山のビューポイントの1つが縦に真っ二つに割れている巨石「桃太郎岩」。迫力の佇まいに目を奪われるメンバー。ここから登山道は急な上りが続きます。いよいよ本格的な登山スタートです。
鎖場、ハシゴ、ゴツゴツした不安定な足元など、低山ではなかなか体験できないフィールドに。「ターギー フォー」の性能を確かめながら、集中力を高めて登ります。
不安定な足場では、剛性の高いトレッキングシューズが安定感を高めてくれます。
いよいよ樹林帯も抜け、山頂まであと一息。空も抜けて瑞牆山ならではの岩肌が目の前に迫ってきました。
360度のパノラマビューに疲れも吹き飛ぶ!
歩き続けることおよそ3時間、ついに瑞牆山の山頂に到着!
山頂からは360度のパノラマビュー!奥には八ヶ岳の姿も。
高度感ある山頂は、一歩先は崖。足元に気を配りながら、眼下に広がる絶景に、ワイルドな登山道を登り終えた疲れも忘れ、しばしの談笑タイム。スタート直後に見上げた山頂に、自分の足で立っているなんて感無量です。ずっとここにいたい気持ちに後ろ髪を引かれつつ、このあとのビールをめざし、無事下山の途につきました。
普段はトレイルランニングが中心で、ここまでワイルドな山をゆっくり歩くのは新鮮だった模様。一歩一歩丁寧に、ゆっくり流れる景色に目をうばわれ、時にはとまって深呼吸。ハイキングならではのメロウな楽しみ方も見つけ、さらにアウトドアアクティビティに魅了されるのでした。
ここで「ターギー フォー」の性能を徹底解説!
今回のハイキングを支えてくれた「ターギー フォー」は、〈キーン〉の最新トレッキングモデル。トレッキングシューズの王道的デザインを踏襲しながら、〈キーン〉独自の製法や素材を使うことで、環境負荷低減を推進しています。
環境にも配慮した独自の防水透湿性。
メンバーがもっとも驚いたのが高い防水性。〈キーン〉独自の防水透湿素材「KEEN.DRY」は、完全防水でありながら、高い透湿性、優れた耐久性を備え、環境に配慮しているのもポイント。しなやかな履き心地の裏には、ブランドのクラフトマンシップとフィロソフィーが詰まっているんです。
不整地での保護性能を約束するソールユニット。
ソールには、耐摩耗性に優れた「KEEN.RUGGED」を採用した4mmラグパターンのアウトソールと、クッション性を高めサポート力をアシストする「KEEN.LUFTCELL」のミッドソールをミックス。そして安定性の低い不整地で保護性能を発揮する「ESSブルーズプレート」が搭載され、あらゆるサーフェスでも安心して足元を支えてくれます。
接着剤不使用で地球への負担を抑えた最上級製法。
「ターギー フォー」では、アッパーとソールシステムを接着剤を一切使用せずに一体成型する「KEEN.FUSION」という製法を採用。接着剤以上の強度を誇り、ソールの剥がれといった故障の原因を防ぎ、軽量化も実現。タフなつくりで、履き心地は快適、それでいて環境に配慮した仕上がりになっています。
「ターギー フォー」履いてみてどうだった?
普段はトレッキングシューズに馴染みのないメンバー。今回の山行で履いてみた「ターギー フォー」の魅力を率直に語ってもらいました。
適度な重みが歩く推進職になってくれる。
「実は、いわゆる登山って今回が初めてなんですよ。トレッキングシューズもあまり履いたことがなくて。ユニークはよく履いているんですけどね。だから、今回はより性能を実感できそうなミッドカットを、あえて選んでみました。手に持つとズッシリ重く感じたんですけど、履いてみるとその適度な重みが逆に心地良い。フィット感が抜群なので、歩くうえでの推進力になってくれる。それとトレイルランニングシューズに比べてつくりが屈強なのも魅力的。岩の当たりが気になるガレ場でも、ガシガシと前に進めちゃう。ぜひ、今度は子供を背負ってハイキングに行くときに、使ってみようと思います」
(藤川英樹)
圧倒的なグリップ力で、濡れた鎖場も安心。
「〈キーン〉って私にとってはサンダルのイメージが強いですね。普段の母島生活でもヨギを愛用していますし。今回初めて『ターギー フォー』を履いてみたんですけど、とにかく足馴染みが良かったのが第一印象。靴擦れもしなかったし、足取りも快適。防水仕様なので、ちょっとした水溜りも気にすることなく、スイスイ歩けちゃう。アウトソールのグリップもしっかりしてるので、岩が濡れた鎖場でも安心して登ることができました。普段から自然豊かな島生活をしているので、環境へ配慮したモノ造りにも共感を持てます」
(宮澤かれん)
ついつい川に足を入れたくなる、驚きの撥水性。
「ジャスパーを街で履いて、シャンティはテント場で、という感じでシーンに合わせて〈キーン〉のシューズを履き替えてきたんですけど、トレッキングシューズは今回が初。足を通した瞬間に、安定性に優れているのが実感できました。これなら荷物の重いテント泊でも使えるなと。撥水性もすごくて、ついつい川に足を入れちゃいました(笑)。ハイキングは久しぶりでしたが、今後もアルプスなどの岩稜帯に行くときはぜひこのシューズで歩いてみたいと思います」
(博田亮)
ここで各々が、もともと〈キーン〉のシューズやサンダルは愛用中ということが発覚。元々の愛着に加え、今回の「ターギー フォー」という本気のトレッキングシューズを履くことで、さらに〈キーン〉への信頼感も深まったようです。
これから来る夏山シーズン。「ターギー フォー」を備え、アルプスなどの高山にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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