Web Magazine HOUYHNHNM Presents
FEATURE
井浦新がスノーブーツに込めたアツイアツイ情熱と想い。
FEATURE

ELNEST meets WINTERPORTⅡ

井浦新がスノーブーツに込めたアツイアツイ情熱と想い。

俳優業はもとより、日本古美術への造詣も深いことから多岐にわたり活躍する井浦新さん。今回は彼が手掛ける〈エルネスト・クリエイティブ・アクティビティ〉と、彼がアンバサダーを務める〈キーン〉がコラボレーションしたブーツ「WINTERPORT Ⅱ(ウィンターポート ツー)」の発売を記念して、インタビューを敢行。〈キーン〉愛用歴10年以上を誇る本人が、「ずっとここを目指してきた」と言い切るほど熱い想いが込められた本作の全貌が見えてきます。

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Text_Jumpei Ichikawa
  • Edit_Hiroshi Yamamoto

キーンの靴はとにかく実用性が高くて現場向き。

新さんと〈キーン〉の関係は長いですよね。

井浦最初に関わらせてもらったのが2011年で、それからはできるだけ毎年1足ずつコラボレーションをさせてもらっています。なので、今年で8年目になりますね。

新さんにとって〈キーン〉はどんなイメージですか?

井浦〈キーン〉は今日の日本のアウトドアムーブメントが起きる前から様々なアウトドアフィールドに合う靴を作っています。何より爪先を守るというコンセプトが面白いなと思っていて。10年ほど前になると思うんですけど、初めて「YOGUI(ヨギ)」と「NEWPORT(ニューポート)」という2モデルを見たときに、すごくラクチンで画期的だなと思ったんです。

今ではもうこのシルエットに見慣れてきましたが、男心をくすぐるゴツさもすごく新鮮でした。当時役者の仕事をしている時に撮影の現場でもすごく重宝していたのを覚えています。撮影現場って什器も多いし実は危険も多かったりするんですけど、〈キーン〉の靴は先端をしっかり守ってくれるし、さらに脱ぎ履きもしやすいのですごく便利だったんです。今となっては撮影所で〈キーン〉を履いてる人がすごく多いんですよ。そういうところから見ても、この靴ってすごく現場向きでもあるんですよね。

新さんといえばスニーカー好きでも知られてますが、〈キーン〉ってデザインやカラバリも多いことからスニーカー感覚で選べる楽しさもありますよね。

井浦そうなんです。価格帯的にもそうだし、デザインも豊富だからスニーカーを選ぶように履けちゃうんですよね。そこにちゃんと機能が備わっているというバランスが〈キーン〉の魅力だと思うし、そんなところがみんなから支持されている理由なのかなと。僕ら〈エルネスト〉もそうですが、普段生活をしている街から、同じテンションで自然の中に入って遊べるというというのが〈キーン〉にも言えると思うんです。

そこを自由に行ったり来たりできる楽しさを共有できているというか。〈キーン〉は早い段階からそういったスニーカー以上、本格的な登山靴未満のモデルを多く作っていました。もちろんラインナップの中には本格派のハイエンドモデルもありますが、最近出た「VENTURE(ヴェンチャー)」シリーズなどはピョンピョンと軽く山をハイクしていくのにすごく適していて、自分も重宝させてもらってます。

新さんは日頃から本当によく〈キーン〉を履かれているんですね。

井浦そこは嘘がなく本当によく履いているんです(笑)。一時期は街でも「YOGUI」ばかり履いてたり。デザインも豊富だし、履き口が広いのでさっと脱げるのも好きなんです。

街でもそうですが、最近だと音楽フェスなどでも〈キーン〉を履いてる人を本当によく目にします。

井浦そうですね。そこって単純なトレンドとか流行だけじゃない証拠というか。とにかく〈キーン〉の靴は実用性が高いので。当時初めて出会ったときにまず印象的だったのが、ボリューム感のあるデザイン性だったんですけど、そこだけが魅力だったらそこで止まっていたと思うんですよね。

でも、〈キーン〉の靴って山の中から撮影現場、もちろん街中でもとにかく多様性があるんです。本当に実用性が高い。アウトドアフィールドでも仕事場でも、それぞれの場所にちょうど良くフィットしたんだと思います。

なかなか手が出せないほど思い入れが強い靴。

今回のコラボレーションではベースにスノーブーツ「WINTERPORTⅡ」を選ばれていますが、新さんからみてこのモデルの魅力とは?

井浦「WINTERPORTⅡ」は冬を連想させる代表作で、僕が〈キーン〉と出会ったころからずっとあるモデルです。この靴と出会うまでは雪靴を持っていなかったので、当時見つけた時にすぐ手に入れていろいろと試したんですけど、ゲイター装着用のDカンや、踵にはアイゼン装着用の溝がついていたりととにかくお利口なブーツという印象で。「NEWPORT」をベースにしたモデルなので、ブーツなのに脱着が楽なんです。

もちろん雪にも強く、マイナス20℃まで対応する独自開発の保温素材を備えているので保温性も素晴らしい。当時これを履きたいがために豪雪地方を旅したりしてたぐらい。もちろん雪原での撮影などでもすごく活躍してくれました。撮影中の待ち時間など、動いてないときでもしっかり暖かさをキープしてくれたことには感動すら覚えました。

物から自分のライフスタイルが広がるのって、機能的なギアが持つ1つの魅力ですよね。

井浦そうなんです。そういう物好きの人って実は多いんじゃないかな。自分でも手に入れるとその機能を試したいという気持ちが強くなるので、すぐフィールドテストしに行くんです。

保温性がしっかりしていて、さらにデザインも良い雪靴って自分の周りでもなかなか出会えなかったので、この靴でいろいろとフィールドテストした時の感動を今でもよく覚えています。未だに撮影の仕事でも、自分自身の旅でも、雪のある地方へ行くときは欠かせないアイテムですね。

じゃあ今回は長年の思いが詰まったコラボレーションになったと。

井浦実はずっとタイミングを伺っていましたね(笑)。もともと〈キーン〉の靴は自分自身がいちユーザー、いちファンとして使ってきたので、いくつかのモデルは思い入れがありすぎて逆に手が出せなかったりしてて…いわゆるファン心理というんですかね。好きが故になかなか触れられないという。自分にとってはそれが「NEWPORT」と「WINTERPORT」だったんです。

「NEWPORT」なんて一番最初に知ったモデルの一つなのに、ようやく2017SSで初めてコラボレーションさせてもらったぐらい。そこで勇気と自信がついて、今回満を時して「WINTERPORTⅡ」の流れになったんです。次やるならもうこれしかないねって。

具体的なデザインや特徴はどんなところですか?

井浦おととしコラボレーションさせてもらった「NEWPORT H2」と同じで、白神山地の情景からインスピレーションを受けた〈エルネスト〉のアイコン的な迷彩柄”ブックツリー”を使っています。

今回の「WINTERPORTⅡ」は夜をイメージしていることから、黒が基調のミッドナイト仕様のブックツリー柄になっているんです。蓄光のパーツは月を表現していて、月明かりに照らされる白神山地をイメージしています。白いアウトソールは雪を表現しています。

この靴を履いた時の感動をみんなにも知ってほしい。

通常のコラボレーションって定番モデルをベースに使うことが多いと思うんですけど、あえてこういったフィールドや用途を限定されたものを選んだ理由は?

井浦そこはもう、このモデルが好きっていう気持ちが強いんです。物を売っていくことってすごく難しくて、もちろん大前提としてお客さんが求めているものを作るというのがあるんですけど。そこに〈エルネスト〉らしさを加えるにはどうしたらいいかということを毎回すごく考えていて。

そこで今回はすごくいいモデルなんだからみんなにもっと知って欲しいという気持ちで、「WINTERPORT Ⅱ」を選ばせてもらいました。自分自身が何度もフィールドテストをして感動した靴でもあるし、そういったユーザーのみなさんにとって新しい発見ができることもコラボレーションならではの魅力なのかなと思うんです。

〈エルネスト〉というフィルターを通すことで、より多くの人にも「WINTERPORTⅡ」の存在を知って欲しいと。

井浦あとはアウトドアというカテゴリーの中で、この10年の間にキャンプや登山だけじゃなく、音楽フェスやキャンプフェスがとても世の中に定着したと思うんです。そのフェスでの最大の敵が雨やぬかるんだ泥水、後は夜の冷えですよね。この「WINTERPORTⅡ」はそんなシチュエーションにもすごく強いんです。

もちろん本来は雪のフィールドのために作られた物だと思うんですけど、脱着しやすくて軽量さもあるので実はフェスの現場でもすごく役に立つ。泥水も全く怖くないので。名前にはウィンターって付いてるんですけど全然冬だけじゃないんです。このモデルが生まれて12年ほど経つと思うんですけど、これは是非皆さんにも知って欲しい新たな魅力の1つですね。

お話しを聞いていて、新さんの「WINTERPORTⅡ」に対する熱い思いがヒシヒシと伝わってきます(笑)。

井浦そうなんです(笑)。何度も言ってしまうんですけど、素直にこのモデルでコラボレーションできることが嬉しくて。出会って12年経って今回ようやく期が熟したというか、自分の中の気持ちだったり想い出だったりもまとまってきて。

〈キーン〉さんとのコラボレーションを何年も重ねてきて、ここに向かってきたという気持ちすらありますから。自分が好きで本当によく履いているからこそ、こうして毎年コラボレーションさせてもらえるのが有り難いし、楽しくてしょうがないんです。

WINTERPORTⅡ ¥15,800+TAX

INFORMATION

KEEN Japan
電話:03-6416-4808
keenfootwear.com

TAG

  • KEEN
  • WINTERPORTⅡ
  • 井浦新

SHARE

What’s New

Release InfoHOUYHNHNM RECOMMENDED MODEL