KEEN×REBIRTH PROJECT
「いつまでも美しい海」をテーマにした、サステナブルなコラボレーション。
「SDGs(持続可能な開発目標)」の実現に向けて、企業や個人各々が考えなければいけない「サステナブル」な動き。近年、その言葉自体はよく耳にするものの、それに伴う行動をとっている人は果たしてどれくらいいるでしょうか。今回紹介するのは、環境保護や社会貢献活動など、SDGsと真摯に向き合う〈キーン(KEEN)〉と、「人類が地球に生き残るために」をコンセプトに社会課題の解決に試み続ける「リバースプロジェクト(REBIRTH PROJECT)」のコラボレーションアイテム。「いつまでも美しい海」をテーマに掲げたものづくりの背景と合わせて紹介します。
- edit_Jun Nakada
海に関係するゴミ問題を考えるきっかけに。
毎年3月22日は、“World Water Day(世界水の日)”。これに合わせて、今回のコラボレーションモデルは誕生しました。
テーマは「いつまでも美しい海」。世界の海には今、1億5,000万トンものプラスチックごみがあり(※1)年間800万トンが新たに流入していると言われています(※2)。そして、海のゴミの8割は、街から下水などを通り、海へ流れつきます(※3)。
海を漂い、生態系を脅かす海洋ゴミのうち、個人消費などから流れ出るペットボトルやレジ袋は約10%。それに対して、漁網が占める割合は約46%(※4)とされています。これらの対流する漁網により窒息、あるいは傷を負う海洋哺乳類は年間10万頭以上(※5)もいるとも言われ、海を漂う“ゴースト”のような姿から、「ゴーストネット」とも呼ばれています。
本作は、個人単位の意思や活動ではどうにもならない行き場を失った漁網を回収・再生したリサイクル繊維「GNB=ゴーストネットバスターズ」とリサイクルPET採用。ビーチの砂浜をイメージしたベージュをアッパーに、深い海から着想したネイビーをヒールパーツに配色。アディショナルレースには、ヒールパーツと同色のネイビーにしています。さらに、同カラーリングの吾妻袋(あずまぶくろ)もセットで付きます。
これをきっかけに、海を漂うペットボトルや漁網などの海洋プラスチック問題に関心を持ち、アクションにつなげてほしい。そんな想いを込めたコラボレーション。REBIRTH PROJECT 公式オンラインストア、KEEN直営店、KEEN 公式オンラインストア、および各取扱い店にて発売中です。
地球をデトックスするプロジェクト「Detox the Planet」。
また、今回のコラボレーションの原点にもなっているのが、〈キーン〉が推進する、2012年から次世代に豊かな自然環境を残していくためのプロジェクト「Detox the Planet」。これは、サプライチェーンから有害な化学物質を特定・除去し、それらを安全かつ効果的な他の手段に置き換え、環境負荷を最小限にした製品づくりを行うというものです。
そして、2021年4月、より社会実装するべく、地球環境について考え、共にアクションを起こし、地球をデトックスする取り組みを月間でスタート。その内容がこちら。
1. アウトドア・フットウェアでは欠かすことのできない撥水加工プロセスから、有害化学物質であるPFCsを排除するPFC-FREE(ピーエフシーフリー)のフットウェア製造過程を「GREEN PAPER」として一般公開。
2. 4月9日の売上げの10%を、無料で給水できる場所を簡単に探せるアプリを開発し、人々の消費行動を持続不可能から環境に責任を持つものに変えることをミッションにしている共創型プラットフォーム「mymizu」へ寄付。
3. 4月23日の売上げの10%は、西表島の希少種を育む貴重な自然や文化を明日へ継承することを目指して活動する「Us 4 IRIOMOTE」へ寄付。
4. 気候変動問題を啓発することを目的とする若者が主催する音楽ライブイベント「Climate Live Japan」のクラウドファンディングをサポート。
5. 4月22日に発売する、音楽やアートでその実力を発揮し、後年、森林保護活動にも力を注いだアーティスト、ジェリー・ガルシアのアートワークをモチーフとしたKEEN×GARCIAコラボレーションモデルの、全世界の売上げの1%を地球最大の温帯雨林『トンガス国有林(アメリカ)』などの保護活動を展開する団体「The Wilderness Society」に寄付し、温暖化防止へ向けた包括的アクションを実施。
企業努力はもちろんですが、個人としてできることもあります。すぐに行動に移せなくても、まずは考えることから始めましょう! 意識が変われば態度が変わる。態度が変われば、行動も変わります。
〈出典元〉
※1 McKinsey & Company and Ocean Conservancy(2015)
※2 Neufeld, L., et al. “The new plastics economy: rethinking the future of plastics.”World Economic Forum. 2016.
※3 UN World Ocean Assessment(Allsopp,et al.,2006)
※4 NATIONAL GEOGRAPHIC 太平洋ゴミベルト、46%が漁網、規模は最大16倍に(2018)
※5 環境省 海洋ごみをめぐる最近の動向(平成30年9月)
INFORMATION
KEEN Japan
電話:03-6416-4808
keenfootwear.com
KEEN公式YouTubeチャンネル