Web Magazine HOUYHNHNM Presents
NEWS
人と環境がゆるやかに繋がる。日本初上陸の「KEENFEST」が見せた、イベントの新機軸。
NEWS

人と環境がゆるやかに繋がる。日本初上陸の「KEENFEST」が見せた、イベントの新機軸。

東京の桜が満開を迎えた3月最後の週末、絶好のイベント日和に日本初上陸を果たしたのが、代々木公園にて開催された都市型フェスティバル「KEENFEST」です。

オリジナルグッズの販売やワークショップ、フードブースの出店など、初開催ながら大盛況に終わったその様子をお届けします。

そもそも「KEENFEST」とは、2012年夏、アメリカはユタ州ソルトレイクシティのOutdoor Retailer Showで初めて開催されたイベント。アウトドアブランドとしての義務と自然への賞賛を信条に、これまで10度開催されてきましたが、この日、満を持しての日本初上陸と相成ったわけです。

FEEL GOOD STORE by KEEN

イベント開始のゴングが鳴らぬうちから、すでに参加者が列を成していたオフィシャルブース「FEEL GOOD STORE by KEEN」。〈キーン〉の歴代モデルを特価で販売するとあって、終始賑わいを見せていました。

イベント会場に到着後、まずは! と調達した靴に履き替える参加者も多く目立ちました。

タイダイ染め&シルクスクリーンワークショップ

その隣では、ふたつのワークショップが開催されています。無地Tに「KEENFEST」オリジナルのデザインを自らの手でシルクスクリーンプリントするワークショップと、同じくTシャツを使ったタイダイ染め体験。

普段なかなか体験できないスペシャルコンテンツを、一挙に楽しむことができる、なんとも贅沢なブースでした。

ちなみにタイダイ染めの染料には、ベンガラと呼ばれる“泥”を使用。世界最古の染料として知られており、加熱具合によって色が変わるのを利用してさまざまな色に染め上げるというもの。

つまりはナチュラルなので、水に流しても問題ナシ。環境負荷もゼロ。そこに〈キーン〉の掲げる環境保護精神の一端が垣間見えるのでした。

KEEN EFFECT

「地球のすべての場所を、その場所を見つけたときよりも美しくして去る」ことをモットーとする〈キーン〉。先のナチュラル染料を用いたワークショップ然り、どのブースにも、そんなブランドの“血”が通っているのが見て取れました。

KEEN EFFECTと称したCSR活動の紹介ブースもそのひとつ。

東日本大震災をはじめ、近年猛威を振るう自然災害に被災地に赴き、独自の災害支援活動を行う「オープン・ジャパン」は、“助ける”のではなく、一緒に炊き出しをしたり、物資を運んだりすることで、被災地の人々が自らの力で立ち上がることをサポートします。

〈キーン〉は、それを金銭面で支援するだけでなく、被災地に新品の靴を届けることで人々の心をパァーッと明るくしているんだとか。

その他、児童養護施設の子どもたちにアウトドア体験の場を提供する「みらいの森」や、全国各地のフェスで来場者を巻き込んだごみゼロ活動を行う「iPledge」なども出店していました。

また、沖縄県八重山諸島に位置する西表島の自然と文化を「明日」に継承してゆくためのプロジェクト「Us 4 IRIOMOTE」のブースも。絶滅危惧種のイリオモテヤマネコの保護活動を行っている「やまねこパトロール」のコーナーや、野外活動の環境配慮プログラム「LNT」のワークショップも。

ヘッドアクセサリーブランド「CHACO」は、フラワーカチューシャをつくるワークショップを開催。イベント中盤には会場中に小さな花の輪っかが点々と散らばり、一面が花畑のように。

廃材を使って世界にひとつのシェイカーをつくる「音のあそび場 by 千尋」や、ヘンプのランチバッグに本藍の顔料を使ってステンシルデザインを施すワークショップも。

飲食ブースも充実。人・環境・健康に配慮し、ポートランドと東京をつなぐレストラン「ROSY」をはじめ、ポートランド産クラフトビールや無添加ソーセージが楽しめる「Beer Cellar Tokyo / 和泉ブルワリー」、ポートランドに拠点を持つ紅茶メーカー「STEVEN SMITH TEAMAKER」など、〈キーン〉が本社を構えるポートランドにちなんだ料理やドリンクを提供するブースがずらり。

環境意識の高いポートランドに思いを馳せつつ、しっかり食欲も満たせます。

またスプリングステージでは、多種多様なアーティストがライブを披露。さらに会場を盛り上げます。

奄美の風を感じる力強くも神秘的な歌声が魅力の元ちとせをはじめ、シンガーソングライター坂本美雨、ジャムバンドtoconoma、Dachambo、和太鼓を継承する本門寺重須孝行太鼓保存会など、そうそうたる面々が代わるがわる登場しては、お祭りムードに花を添えてくれました。

じきにやってくるあたたかな季節への予感を孕んで、大盛況のうちに幕を下ろした「KEENFEST」。

気取らず、気張らず、ふらり立ち寄れる。そんなカジュアルな趣を楽しみながら、〈キーン〉というブランドのコアを間近で見て、触れて、感じることができる実に気持ちのいいイベントでした。

Photo_Shuhei Fujimoto
Text_Masahiro Kosaka

INFORMATION

KEEN Japan
電話:03-6416-4808
keenfootwear.com

TAG

  • KEEN
  • KEEN FEST

SHARE

What’s New

Release InfoHOUYHNHNM RECOMMENDED MODEL